不動産はアメリカ投資家の人気の長期投資手段です。
アメリカ不動産と一言で言っても、不動産の種類はたくさんあります。
苦労して稼いだお金をどの不動産に投資するか?
これは大事な決断です。
今日は、基礎知識として、アメリカ不動産の種類のお話を書きます。
また、英語では、物件の呼び方も色々あるので、
呼び方もご案内します。
アメリカ不動産の種類としてのカテゴリーは、大きく分けて4種あります。
その中に、またサブカテゴリーがあります。
レジデンシャル(Residential):住宅不動産
レジデンシャルの中では、サブカテゴリーが3つあります。
1. シングル・ファミリー・ホーム(Single-Family Home):一戸建て
シングル・ファミリー・ホームとは、
日本で言う、一戸建てと同じ住宅不動産です。
アメリカの一戸建ては、基本木造住宅です。
平屋や2階建ての家、
場所によっては、ベースメントと呼ぶ地下室がある地域もあります。
敷地面積や建築面積も、州やエリアによって異なります。
また、アメリカの住宅市場では、
中古物件中心に形成されています。
ニューデベロップメントと言って、
新築物件の建設ももちろんありますが、
アメリカは開発規制等の関係で、
新築物件よりも、中古物件の再利用が大きな割合を占めています。
2. コンドミニアム(Condominium)/ タウンハウス(Town-House)
コンドミニアム(Condominium)は、
日本の分譲マンションのような集合住宅不動産で、
大きい建物の中に、
一戸ごとに別々のオーナーが所有権を持つオーナーシップの形式です。
コンドと呼ぶことが多いです。
コンドは、自分のユニットの上下横に別の世帯が住んでいて、
壁を共有する形になります。
タウンハウス(Town-House)は、
コンドと同様、分譲マンションですが、
大体1つのユニット(一戸)が、
2階建てや3階建てになっていて、
小さなお庭(パティオ)もあったりして、
もっと家の雰囲気があるタイプです。
そのような、お家感覚のユニットが
横に建ち並んでいる形式です。
タウンハウスの場合、
横の壁は共有しますが、
上下には別のユニットがないです。
ガラージ形式の駐車場が各ユニット隣接しているケースも多く、
地下や1階部分がガラージで、自分のユニットに直接つながっていて便利です。
コンドもタウンハウスも、
アメニティーと言って、
プールや、ジム、公園や、ドッグパークなどの共用施設が敷地内に設置されていて、
所有者が使えるようになっています。
コンドやタウンハウスには、
HOA(エイチ・オー・エー)と言う、
管理組合があります。
HOAは、ホーム・オーナーズ・アソシエーション(Home Owners Association)の略になります。
HOAは、
各世帯主からの管理費(HOA FEE)を、
共用エリア部分のメンテナンス、保険費用、将来の修理に備えた積立金等に充てて、
敷地内の管理をします。
ちなみに、アメリカでは、
「マンション」と言う言葉は、豪邸を意味しますので、
分譲マンションを表す時には、マンションとは言いません。
コンドとかタウンハウスと言います。
3. デュプレックス(Duplex)、トライプレックス( Triplex)、フォープレックス( Fourplex)
また、一つの敷地内に、
何世帯かがまとまって住む住宅形式になっている物件で、
デュプレックス(Duplex)、
トライプレックス( Triplex)、
フォープレックス( Fourplex)と言う不動産があります。
デュプレックスのデュは、数字の2を表し、日本で言う二世帯住宅。
トライプレックスのトライは、数字の3を表し、3世帯住宅。
フォープレックスのフォーは、数字の4を表し、4世帯住宅。
2世帯から4世帯のユニットが、
一つの敷地内にまとまって建っています。
主に、デュプレックスからフォープレックスは、
そのうちの一世帯は、物件のオーナーが住んでいることも多いです。
そして、オーナーが住んでいる以外の他のユニットは、
賃貸用に使われています。
地域によっては、分譲できるところもあります。
このような、一戸建てを含めた、1ユニット(1戸)から件からフォープレックスまでをレジデンシャルと区分けします。
コマーシャル(Commercial):商業用不動産
コマーシャル(Commercial):商業用不動産は、
ビジネスがテナントとして入っている不動産です。
コマーシャルのサブカテゴリーが、5つあります。
1:アパートメント(Apartment)/マルタイ・ユニッツ(Multi-units)/コマーシャル・レジデンス
アパートメントは、賃貸アパートです。
マルタイ・ユニッツとか、コマーシャル・レジデンスと呼ばれたりもします。
マルタイ・ユニッツのマルタイとは、複数と言う意味で、
複数のユニットと言うことでアパートメントを指します。
アパートメントも住宅物件なのに、なぜレジデンシャルに入れないの?
と聞かれることも多いのですが、
確かにアパートメントも住宅不動産なのですが、
融資を受ける際には、
一戸建てからフォープレックスのタイプの査定方法と異なります。
また、アパートメントは、
所有者がビジネスとしてアパートを経営することがほとんどなので、
商業物件のくくりに入ります。
1ユニット(1戸)からフォープレックスと区別するために、
コマーシャル・レジデンスと言う人もいます。
2:リテール(Retail):小売り、実店舗サービス業用不動産。
リテール(Retail)は、小売り業や、実店舗サービス業用不動産です。
例として、
大きいものは、
スーパーマーケットや、
ビッグ・ボックスと呼ばれるような生活用品店のターゲットやウオルマート、電化製品店のベスト・バイがあります。
銀行、レストランやカフェ、ファストフードショップ、ヘアサロンやネイルサロン、ブティックやホビーショップ、モールやアウトレットもリテール不動産です。
フリースタンディング:リテールの中で、建物が独立して建っている物件をフリースタンディングと言います。
ショッピングセンター:大きなスーパーやホームセンターなどの周りにスモールビジネスの小売店が並ぶような不動産がショッピングセンター。
ショッピングセンターの中で、
中心ビジネスとなっている大きなスーパーやビッグ・ボックスを、アンカー・テナントと言います。
そして、そのアンカー・テナントの周りに並ぶスモールビジネスの小売店やサービス業をパッド・サイトと呼びます。
スモールビジネスが何件か立ち並ぶような、小さめのショッピングセンターをストリップモールと呼ぶこともあります。
3:オフィス(Office)
オフィスのタイプとして、
大きく分けて2つの区分けがあります。
オフィスとメディカル・オフィスです。
オフィスは、一般的なオフィスを差し、
企業がビジネスのオフィスとして利用する不動産です。
メディカル・オフィスは、
病院、歯科院、メディカル・スパ等の医療施設用の不動産です。
オフィス不動産は、
時に、そのロケーションで、
アーバン(urban)とサブ・アーバン(suburban)に分けられます。
アーバンは。大都市に位置するオフィス不動産。
アーバンの中でも、
ビジネス街で、
スカイクレーパーとかハイライズ・ビルディングと呼ばれるような高層ビルが並ぶ地域を、セントラル・ビジネス・ディストリクト(Central Business Districts)CBDと言います。
サブ・アーバンは、小さめのオフィス不動産や郊外のオフィス不動産です。
オフィス不動産のレベルとして、
建物のクオリティーやロケーションによって、
クラス A, クラス B, クラス Cに分かれます。
最近では、テック・ビルディングとか、
スマート・ビルディングと言った、
ハイテク設備の備わった建物もたくさんあります。
4:ホテル/モーテル(Hotel, Motel)
ホテル不動産は、旅行者や観光客、ビジネス出張用の宿泊施設です。
5:スペシャル・パーパス(Special Purpose)
この種類は、
上記1,2,3,4以外の商業不動産で、
スペシャル(特別な)パーパス(目的)で使うための不動産です。
例として、学校、スポーツイベント施設、劇場、遊園地やボーリング場などの遊戯施設、駐車場、教会やお寺など宗教施設などがあります。
インダストリアル(Industrial):工業用不動産
インダストリアル不動産は、通常、商品の製造、保管、出荷に使用する物件が含まれます。
内容としては、ビジネスに使うので商業用不動産でもあるのですが、
土地の区画分け規制や利用規制などが異なるので、
別の分類として扱われます。
インダストリアル不動産は、
主に、マニュファクチャリングやファクトリーと言われる工場、
ウェアハウスと言われる、会社レベルで使用される大きな倉庫、
ストレージと言われる、個人レベルでも借りられるような倉庫・貯蔵室・納戸、
ディストリビューションセンターと言われる商品の流通センター、
倉庫とオフィスに使い分けできるように、
壁を上げたり下ろしたりできるフレックス・スペースと言われる物件などがあります。
ランド(Land):土地
ランド(土地)では、
建物もビジネスも乗っていない更地や空地をヴェーカント・ランドとか、ヴェーカント・ロットと言います。
ビジネスが乗っている土地の例としては、
ファーム=農場、ランチ=牧場、ワイナリー、ゴルフコース、モービルホーム・パークや、RVパークなどがあります。
建物やビジネスの乗っていない更地や空地は、その土地の開発レベルや区画分け規制の内容によって、その価値が変わってきます。
いかがでしたでしょうか?
まとめ
海外投資としてのアメリカ不動産には、大きく分けて、4種のタイプがあります。
それでは、みなさん、
Have a great investment hunting!
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