心の知能数(EQ)を上げるために最初にやるべきこと

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はじめの一歩。集中力!

心の知能数(EQ)の骨組みとなる能力が、
主に5つありますが、
これらの能力に深くかかわってくる基本的なスキルが、
集中力です。

心の知能数(EQ)の骨組みとなる5つの能力
  自己認識(Self-awareness)
  自己制御(Self-management)
  動機付け(Motivation)
  共感性(Empathy)
  社会的対人スキル(Social skills)

私たちは、
毎日、ペースの速い世界に住んでいて、
毎日、多くの事をこなさなければならない、
忙しいライフスタイルを過ごしています。
一方で、
毎日、多くのことに気を取られて、
集中力が乱れがちになっています。

ハーバード大学のキリングスワースらによる、
2010年の
集中力と生産性の調査によると、
平均的な人の心は、
47%の時間をさまよっている、
と結論づけました。

さらに、
さまよっているような不安定な状態は、
不満足な心の状態であることも発見しました。

さまよう」って、
あてもなく歩きまわる、
とか、
心が安定しないでいる、
判断に迷う
という意味ですね。

集中力がないと、
気が散り、
方向性がなくなり、
物事のゴールにたどりにくくなります。

そこでは、
心がさまよい、
モヤモヤ感やストレスを感じて、
心が不安定になります。

不安定な心の状態は、
心の知能数(EQ)を低くしてしまいます。

心の知能数(EQ)の高い人は、感情の健康状態が安定しています。
集中力は、感情的な安らぎを作り出します

よって、
焦点をはっきりと設定する為に
集中力が重要です。

集中力を鍛える事が、
心の知能数(EQ)の
はじめの一歩になります。

集中力と注意力の違い

「集中力」「注意力」は、
同じように使われることも少なくありませんが、
意味が違うので、
根本的な違いを理解してみましょう。

認知心理学の分野では、
「集中力」とは、
他の妨害を無視しながら、
一つの事柄に継続的に意識を集中して
物事に取り組める能力
です。

例えば、
テレビが別の部屋でガンガン鳴っていても、
仕事や勉強に没頭できるのが、
「集中力」です。

自分が能動的に選んだ目的を達成するために、
自身で余計な邪魔を無視するコントロールができるのが
「集中力」です。

一方、
「注意力」とは、
他の知覚可能な情報がたくさんある環境下でも
特定の情報や出来事に意識を向けられる認知能力
です

例えば、
地図を片手に、
目的地へ向かって歩いている時に、
飛び交う車や自転車に気づくことができるのが
「注意力」です。

自分でコントロールできないような
予期せぬ受動的な事柄にも気づける能力が
「注意力」
です。

集中力のメリット7

1. 集中力があると、生産性が上がる

ミシガン州立大学の調査で、
調査の参加者に、
コンピューター業務を与えて、
数秒中断させることで、
どのくらいの間違いが起こるかが
実験されました。

実験の結果、
約3秒の中断が、
タスクのエラー率を2倍に、
4秒半の中断では、
エラーの数は3倍
になっていることが発見されました。

今行っていることから
注力が離れてしまうと、
生産性が損なわる
と言うことですね。

逆に言えば、
注意を集中すれば、
間違えを抑え、
生産性が上がる
と言うことですね。

2. 集中力があると、識別力が生まれる

自分の感情や、考え、計画に
集中してみましょう。

すると、
その自分の感情や、考え、計画に、
必要なものは何か?
と、探す意識がでてきます。

同時に、
それを邪魔してくる
全く関係ない余計な考えや、
気が散乱してしまう時間を
シャットアウトする方向に
意識が、動いてくるはずです。

集中することによって、
今自分がどういう状況で、
何に直面しているのかを理解し、
また、
その状況が、
どのように変化していて、
これから、何が起ころうとしているのかが
見えてきます。

ですので、
これから起こりうる出来事に
自分を準備させ、
何に対応すべきかを、
識別できようになります。

3. 集中力があると、ポジティブになる。

集中力が備わり、
集中できて、
注意を向けられると、
準備をしようと言う意識が働きます。
準備ができると、
「自分は理解できている!」
「自分はできる!」
とポジティブな姿勢になります。

ポジティブな姿勢から、
心理的に、
「自分は成功する!」
と考えるようになり、
それが、
素晴らしい力を発揮して、
大きな課題でも、
問題なく対処できるようになります。

4. 集中力があると、自己成長する

より集中すると、
自信の感情や、考え、計画に、
自身の集中の軸を<
置くことができるようになります。

自分自身を感じて、
自分自身をもっと深いレベルで
見つめるようになります。
そして、
自身を深く知ることができるようになります。

次に、
心の中では、
自分はさらに成長したいと言う、
向上心がモリモリでてきて、
自分が必要なことを、
選りすぐって、
もっと学んだり、
もっと挑戦するようになるので、
強い人間に成長して行きます。

5. 集中力があると、平常心が保てる

集中力が備わると、
今自分は、
何を達成しなければいけないか、
と言う軸がしっかり持てて来ます。

一つ一つに集中して、
物事を一つづつこなしていくプロセスを取るので、
「全部をこなさなきゃ」
という高い目標設定ではなく、
低い目標設定ができるようになります。

そのため、
「まずこの一つの必要最低限の事を簡潔させよう」
と言う方法をとるようになるで、
あれもこれもこなそうとするときに生まれる、
あたふたする気持ちや、
ストレス感がなくなり、
冷静な気持ちで
物事に対応できようになります。

6. 集中力があると、判断力がつく

より集中できている時には、
自分を取り巻く環境が、
どのような状況なのかを、
注意して把握できるようになります。

その状況を把握した後には、
何がベターなのか?
と、判断する思考に移ります。

この判断が習慣付いてくると、
物事を進めるスピードも速くなると同時に、
物事を進める時間も予想できるようになります。

7. 集中力があると、問題解決能力がつく

集中力があると、
自分がいる状況下で、
何に着眼したらいいか?
と脳が動きはじめますので、
何が問題なのか?
を見つけることができるようになります。

そして、
その問題に対して、
次に、
解決策は何か?
と思考し始めます。
状況に適した、
問題解決策を導き出すようになるのです。

逆に、
集中できていないと、
注意力も散漫になり、
軸がぶれるので、
感情的にもなって、
何を見たらいいかわからなく、
問題点にも気づけない
状態になってしまいます。

「集中力」が「注意力」に、そして心の知能数(EQ)への関連性

集中して、
意識すると、
今まで、気づかなかった事に気づいてきます。

人間は、
一度経験したことは、
次には、割と簡単にできるようになりますから、

次に同じような経験をした時には、
一度目には気づかなかった事にも、
割と気づきやすくなります。

それを繰り返していると、
無意識に注意力が働くようになり、
注意すべき事を、
瞬時に察知できたり、

注意すべき事の絞り込みも
自然にできるようになってくるそうです。

注意力とは、
“自分でコントロールできないような予期せぬ受動的な事柄にも気づける能力“
と、前に説明しました。

自身でコントロールできる集中力を養うと、
自身ではコントロールできない外部からの様々な事柄にも気づけるようになります。

そうです!
「注意力」が備わってきているのです。

この「集中力」から養われた「注意力」が、
心の知能数(EQ)の自己認識能力自己管理能力に大きく関係してきます。


自身の無意識の注意の方向が、
どこに向かっているか、
認識できるようにってくる。
それが、自己認識能力

そして、
その注意の方向に間違いがあった場合、
その焦点を新たに軌道修正するために、
自ら処置策を取るようになってくる。
それが、自己管理能力です。

自分が不安になってきていることに
認識できた時には、
その原因を識別して、
解決策を考え出すなどするわけです。

自身の意識の的を、
不安要素ではなく、
解決策へ転換するわけです。

いかがでしたでしょうか?

次のブログでは、
集中力の自己分析とトレーニングをご紹介します。


まとめ

● 心の知能数(EQ)を上げるはじめの一歩が「集中力を鍛える事」。
● 心の知能数(EQ)の高い人は、感情の健康状態が安定している。
● 集中力は、感情的な安らぎを作り出す。
● 集中力がないと、ゴールに到着できず、不安な心の状態に。
● 「集中力」とは、自分が能動的に選んだ目的を達成するために、自身で余計な邪魔を無視するコントロールができる能力
● 「注意力」とは、自分でコントロールできないような、予期せぬ受動的な事柄にも気づける能力
● 集中力のメリット7:生産性、識別力、ポジティブ、自己成長、平常心、判断力、問題解決能力
● 「集中力」から、「注意力」養われが、心の知能数(EQ)の自己認識能力と自己管理能力に大きく関係する。

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